2015年7月25日土曜日

第15回シマ学校「バンチのごちそうパート2」を開講しました


7月のシマ学校では、前回のカツオの頭のくんせいに引き続き、池間島でカツオ漁が盛んだった頃に家庭でよく作られていた、懐かしい料理づくりに取り組みます。
カツオの”ビキバラン”と呼ばれる部位(白子)を使ったかまぼこづくりに挑戦しました。


まずは、ハランの筋を取ります。包丁でしごいたり、手でしごいて、皮などの固い部分を取り除きます。


筋をとったハランをすり鉢でよくつぶして、


片栗粉や小麦粉を入れて練ります。つなぎには、タピオカの粉を入れて作るという方もいました。その方が、もちもちとした食感のかまぼこになるのだそうです。
塩で味をつけてから


沸騰したお湯に落としてゆでる人も、そのまま油で揚げる人も、蒸し器で蒸す人もいました。それぞれの家庭の作り方があるようです。


こちらは、一度お湯でゆでてから、さらに粉をまぶして油で揚げています。
見た目は鶏のからあげのようですが・・・


こちらでは、かまぼこらしく一度蒸し器で蒸しています。


そして、出来上がったのがこちら。蒸したものや油で揚げたものなど、様々な作り方で作ったかまぼこを食べ比べてみました。
現在では、カツオの白子もなかなか手に入りにくくなり、ハランをふんだんに使ったかまぼこなど、とても贅沢な料理です。「カツオは捨てるところがない」とはよく聞きますが、白子や心臓、内臓まで、それぞれ美味しく料理する知恵と工夫があったことを教えてもらうことができたシ学校でした。

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