2014年3月10日月曜日

シマ学校プレ企画③~ゆしとうふづくり~を沖国大の学生さんと一緒に行いました。


現在60代の方々が子どもの頃まで、池間島には豆腐屋が2軒あり、朝早くから鍋をもって豆腐やアマユー(豆乳)を買いにいっていたというお話を聞きます。今回は、先日復活したばかりの石うすうを使って、昔ながらの方法でとうふづくりに挑戦しました。

とうふづくりの先生は、シマ学校のみなさんです。さらに、今回は沖縄国際大学から人間福祉学科 地域福祉専攻のゼミ生7名と先生が2泊3日の”ゼミ旅行”(しかも民泊!)で来島してくださったので、とうふづくりにも一緒に参加していただきました。


一晩(18時間くらい)吸水させた大豆を、石臼でひいていきます。石臼をまわす際にも、力の入れ方にコツがあるそうです。適宜水を加えながらリズムよくまわさないと、途中で引っ掛かって余計に力が必要になってしまいます。


大学生たちが苦戦しているのを傍目に、82歳の仲原ソヘ子さんはものすごい勢いで軽快に臼を回します。しかも片手で。「もう片方の手で、大豆と水を一緒に少しずつ穴に落としながら挽くと早いさあ。」とのこと。
簡単そうに見えますが、とても力が必要な重労働です。

約1時間ほどかけて石臼で挽いた大豆の汁を、今度はさらしの布袋で漉して絞り、豆乳とおからにしていきます。


この作業もなかなかの重労働でした。
ミキサーなどですりつぶすよりも、石臼で挽いた大豆はかなりきめが細かいため、さらしの目に詰まって絞るのに時間がかかりました。


やっと絞り終わった豆乳を、薪で沸かします。ふわふわと泡のように浮いている灰汁はとりのぞきます。
この状態のものが「アマユー」と呼ばれ、温かいアマユーには砂糖を溶かし甘くして飲んでいたそうです。今でいう豆乳飲料のような飲み物でしょうか。「アマユー、あれはおいしかったよねえ」と誰もが口にするので、実は豆腐よりも人気があったのではと思われます。


表面に少し膜が張るようになったら、豆と同量の海水を投入します。
投入する海水も、イキヅーヒダで汲んできたものです。


しばらくそのまま加熱すると、次第に豆乳が分離して豆腐がかたまってきました。
ふわっとやわらかく、大豆の甘みとほんのり塩味のするやさしい味のゆしどうふが出来上がりました。ゆしどうふは出来立てが一番おいしいそうです。


同時に、たうふがす(おから)も調理します。


にんじん、ニラ、なまりぶしを加え、それぞれのテーブルで炊いています。
最後に出来立てのゆしどうふとおからの試食会を行い、おなかも大満足のシマ学校となりました。

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